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体育ラボ代表の大野直紀と申します。

このページでは、体育ラボ代表の大野が歩んできた過去や、体育ラボを運営しはじめた思いについてご紹介します。

臨床経験を振り返る

これまでの臨床経験

ー常勤ー
2008~2010年 ダイワ会大和中央病院
2010~2013年 大阪府済生会富田林病院
2013年~   地方独立行政法人りんくう総合医療センター

ー非常勤ー
外来リハビリテーション、訪問リハビリテーション、デイケアなど複数の施設で勤務

2008年に国家資格である理学療法士免許を取得した後、実習先の病院に2年間就職しました。非常に刺激をもらえた実習先で理学療法に向き合う姿勢や高いモチベーションを維持できた原点はここにあります。そこでは、脳卒中や骨折術後、廃用症候群などの多岐にわたる疾患を経験し、理学療法の基礎となる知識やスキルを叩き込んで頂きました。

2010年以降の3年間は大阪府済生会富田林病院病院へ就職し、入院中のリハビリテーション以外にも外来リハ、訪問リハを経験することができ、一人の患者さまに対して縦断的に関わることができ、理学療法士のもつべき人物像が大きく変わりました。実際に生活をする場面を想定し、その生活や予後予測をしながら急性期医療でリハビリテーションに関わることが必要であると強く思うようになりました。そこで地域に密着した三次医療圏の急性期医療に携わりたく、現職のりんくう総合医療センターに就職することになりました。

2013年以降、りんくう総合医療センターで勤務することになり、救命救急センターをはじめ超急性期からのリハビリテーションに携わることになりました。人工呼吸管理、重症外傷、人工関節、呼吸器疾患など、これまで以上に専門的な知識が求められるようになり、その一方で勉強意欲がそれ以上に増してきました。それまでとは違い、勉強会や各種学会に参加することでは満足がいかず、自分でも学会発表を行いたくなり、大学院への進学を決心しました。

学術成果を振り返る

これまでの学術成果

ー発表・執筆ー
学会発表25回以上(国際学会含む)
論文執筆(総説2本、原著1本)
書籍執筆4冊(共著)
講義(養成校、地域の現職者講習会など)

ー授賞ー
2017年 大阪体育大学大学院 最優秀論文賞
2019年 日本集中治療医学会雑誌賞

これまでの臨床経験のなかで骨関節疾患、脳卒中、内部障害の方々に対する急性期(発症直後や手術後)から慢性期、そして生活期(在宅復帰後)といった様々な病期(ステージ)でリハビリテーションに携わってきました。日々、「目の前の方々を良くしたい!」という想いから、毎週のように勉強会に参加したり、2週間に1度は大学の図書館で2冊ずつ借りて読んだり、書籍や論文も数えきれないほど読み漁るなかで、多くの知識と技術を身につけてきました。働きはじめてからの1年間で論文1000本、書籍は100冊以上を読んでいました。

さまざまな知識や経験を積む中で、私は『身体運動についての基礎知識を深めることが最も重要である』と結論づけました。

そこで身体運動について深く学び、その知見を理学療法に応用するために、病院で勤務しながら大学院への進学を決めました。恩師の推薦する指導者のもとで学ぶため、理学療法士の大学院ではなく、バイオメカニクスに精通した体育の大学院へ進学しました。

大阪体育大学大学院の神経筋機能研究室

そこは、ヒト生体における神経・骨格筋・腱の形態や機能の探求を、国際的なトップアスリートや子供〜高齢者に対し、様々なバイオメカニクス手法を用いて解明しています。世界有数の非常に恵まれた研究環境でした。

私は、地球上でかかる重力(1G)の影響が変化したとき、どのようにヒトは神経筋を調整しているのかを解明することを研究テーマとしていました。免荷装置を利用したリハビリテーション、宇宙医学への貢献、ロボット工学への応用など応用範囲の広い重要な課題です。

重力の影響が変化した条件でのランニング動作

私が研究室で経験してきたバイオメカニクス研究手法は多数あります。
[表面筋電図、誘発電気刺激(EMS)・経頭蓋磁気刺激法(TMS)、地面反力測定、超音波診断装置による筋腱骨の静的・動的撮像、VICON & ハイスピードカメラなどの測定機器を用いた生体内外の画像解析]

このような研究手法を複数同時に測定することは、世界有数の恵まれた研究環境であるからこそ可能となり、その環境で学んできたバイオメカニクスの知識やその考え方は私の思考の基礎を築いています。

大学院で学べることも沢山ありましたが、妻と子供4人を養いながら大学院に通うのは、本当に大変でした。もちろん、金銭的な面も苦慮しました。生活するための食費、光熱費、こどもの教育費などに加えて大学院の学費だったのですが、アルバイトをする時間もなく、給付型奨学金や大学院の特待生制度を勝ち取るしか方法は残されていませんでした。

大学院に入学する1年半前から研究室に足を運んで研究指導して頂いているなかで文章や表現力が鍛錬されてきた結果、大学院の特待生制度2つの給付型奨学金国際学会発表の補助金(バイオメカニクス学会主催)を得ることができました。そのおかげでアルバイトをせずに研究に没頭することができたことは、本当に感謝しかありません。

その頃、病院での仕事では、患者さんのリハビリテーションに励むなか、臨床現場での疑問(クリニカルクエスチョン)に対する臨床研究にも積極的に取り組んできました。救命救急センターの集中治療室(Intensive care unit:ICU)での早期リハビリテーションに関する研究、特に交通事故や転倒・転落などの鈍的外傷患者のリハビリテーションの研究に取り組んできました。

各種学会のシンポジウムやパネルディスカッションなどの上位セッションでも学会発表を行えるようにもなりました。

基礎研究と臨床研究の両立はとても大変でしたが、リハビリテーションを行ううえで役に立つ知識ばかりでしたので確実に力がつきました。

そして、恩師や周囲のお引き立てにより、これまで多くの研究活動や執筆活動を行うことができ、成果を上げ続けることが出来たことに感謝しています。

体育ラボの立ち上げと展望

大学院で学んだバイオメカニクスの知識と理学療法をコラボレーションさせ、役立つ情報を発信したり、セラピスト育成に貢献したり、リハビリテーションで困る方の治療をおこなうために『体育ラボ』を立ち上げることにしました。

当初は自分が開業を行い、このような事業展開を行うことは想定もしておりませんでした。周りに開業しているセラピストはほんのわずか。一体、個人開業が良いものか分かりませんでした。

ただ一つ確かなことは、自分自身の力で役に立つ、或いは救われる人がいると現実があるということ。そのような方を放っておくことは出来ないですし、私自身が独立すれば解決する問題であるなら、動かない理由はありません。

2021年11月、『体育ラボ』を立ち上げて自費診療をスタートしました。個人開業するにあたっての手続きや保険加入、その他諸々すべて自分自身で決めることがこんなに大変だとは思いもよりませんでした。自費診療を始めたばかりの現在(2022年3月時点)、積極的に利用者を増やしてバタバタするよりも、一人ひとり丁寧に関わって治療が出来るようにしたい。そんな思いなので宣伝もせずに細々く活動したいと考えています。

次の事業展開としては、働いている人の身体のメンテナンスを行う『からだメンテ』、セラピストの研究活動をサポートする『Create Research』を立ち上げています。その他にも、いくつかの起業アイデアはすでにあり、チャレンジ精神を忘れずに邁進し、そしていつかもっと多くの人の役に立てる人間に成長していきたいと考えています。まずは自分自身の成長を!

令和4年3月20日 体育ラボ代表  大野直紀

【取得資格】

運動器認定理学療法士
福祉住環境コーディネーター2級
3学会呼吸療法認定士
宅地建物取引士


【最終学歴】

修士(スポーツ科学)
大阪体育大学大学院 博士後期課程 修了

運営者サイト名

体育ラボ

運営責任者

大野 直紀

連絡先

taiiku.labo@gmail.com